3.4日と仙台で展示会、はお伝えした通り。 120企業くらい集まったイベントで、中小企業の補助事業対象ですから「世界を牽引する」と言うものばかりではなく、「世相」と言うか「地方や時代」を反映するような企画もあります。

向かいのブースでは介護食の展示。焼き魚や煮魚まで介護用の薄味で真空パックのようです。ブランド名が「療食」三菱商事系の食品卸大手「菱食」をもじったものかどうかは分かりませんが、なかなかのネーミングと見ました。
それぞれのブーズ、製造業なら製造の実演や製品の展示、ビジュアルを使ってのイメージ戦略と工夫をしていますが、別に工夫をしなくとも、一際目立ったのが展示机の上の「位牌」。

気になって聞いてみると、「戒名」と呼ばれる寺から貰う死後の名前、これを位牌の刻むのがレーザー技術で特許なのだそうです。餅は餅屋か、そう説明した「ハイテク企業」の説明員の方が、ねっとりとした噛んで含めるような口調がいかにも「坊主の説教」を思わせて、笑えないような話の説明を聞きながら「思わず笑いそう」になりました。
秋田の企業だそうです。普通位牌に戒名を記すのは、金の塗料で書くか職人が刻む、または機械彫りで仕上げて仏壇に納めるのですが、この方法だと逆に戒名がうきあがってきます。それを金や銀で文字を彩色するのだそうですが金」はともかく「銀」の用途はと聞くと「銀ではなくてプラチナです」とたしなめられました。
位牌から浮き上がるプラチナの戒名には何とも言えないステータスを感じますが、「生前」の行いを問われると我々凡人には「これにしたい」とはなかなか言えません。
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