街路樹や庭木の紅葉も進んできました。

公園のドウダンツツジも紅葉してきました。少し赤の鮮やかさが足りませんが、これからの朝夕の冷え込みで、また赤味を増すのでしょう。

街が赤と黄色に染まる季節で、では黄色は?と探すと、銀杏にはまだ早く黄色い色が飛び込んでくるのは、セイダカアワダチソウの見事な開花。 何も植物を分け隔てするわけではありませんが、空き地や河原でも在来のススキなどを押しのけて繁茂する「外来植物」のセイダカアワダチソウは、日本の国力の低下ともダブって見えてしまいます。

先の「空地」「河原」でも見かけると言うか、かなり目立つこの黄色い大群ですが、群生しているのは休耕田。休耕一年目はもともとそこにあった「ヒエ」などの水田雑草ですが、やがて種子が飛んできてセイダカアワダチソウに占領されます。 もともと明治期に観賞用として輸入された種子ですが、各地で繁茂するようになったのが戦後大量にアメリカから輸入された物資に種が付着した影響とされています。帰化植物の繁殖の典型です。今回のTPPではありませんが、何かアメリカの物量作戦に追いやられる日本農業の縮図ように見えなくもありません。

休耕田の手前では昔ながらの米づくり風景、はせから稲束を外してハーベスタと言われる移動脱穀機で籾を落として袋詰め、ワラは束ねて搬出します。 昨日まで書いた大型稲作のまさに対照、しかし帰化植物の群生の歯止めと、地域の食文化伝承のためには絶対なくせない風景ではあります。
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