みちのくの秋も10月半ばを迎えて中盤になりました。 秋のお祭りも各地で行われています。先週は二本松のちょうちん祭りに飯坂のけんか祭り、この3連休は東和のあばれ山車に福島市稲荷神社の例大祭これが一番大がかりか。

倉庫から屋台を出してホコリ払い、ここの町内会は「あらまち」と呼びます。法則性があるのかないのか「まち」と「ちょう」が混在し、まちやちょうまで地名として記憶しないといけません。一説には旧街道沿いが「まち」でその他が「ちょう」とも言われますが、これとて例外もあります。 外国人に説明すると「なんと合理的ではない」と言われるかもしれませんが、これもその通り。旧街道沿いと言っても歩いて移動したころの街道ですので、その後は新道やそのバイパス、さらにはそのバイパスの迂回道路と交通量が移り、片側3車線をしり目に、旧街道も生活道路になっているようなところもあって、文化財の看板のみで「往時をしのぶ」のが関の山。お祭りくらいしか、旧町内会で盛り上がる機会はなくなってきています。

市街地はシャッターが下りて、歯抜け状態になった商店街でも裏に回れば人が住んでいますが、高齢化や人口減少が続く農村地帯での「祭礼伝承」は、また難しいところがあります。 もともと秋の実りに感謝する秋祭りも、実りが感謝なのかさらなる苦難の入り口なのかよく分からない状態。神社に差し上げるご奉祀を「初穂」というのですが、これは翌年の種もみの意味だそうですが、どうも来年の作付を保証するようなご時勢ではなくなりました。 日曜日の朝から、先週に大筋合意になったと言われる「TPP」に関する論議も各テレビ局でにぎやかですが、悲観論の方が優勢のようです。 秋の採り入れも中盤戦、黄金色と稲わら・土の色が交錯しています。田植えも行わない放棄地も目立つようになりました、豊葦原の瑞穂の国も今は昔、しかし、世界に打って出ねば、補助金だけでは解決できそうにはありません。
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