福島県でもJAの広域合併が進んできています。県内4JAに再編、調整が難航している一か所を除き来月三か所の合併仮調印。非農家や農家でもJAの役員でもしていないと関係なさそうな話ですが、経産・共済・信用と各事業規模を考えると下手な上場企業を超える経営規模になります。 農家の利便性を考えると経営規模を追うのも「如何なものか」と思うのですが、国内農業の存亡を考えると避けて通れない道なのだそうで、となると経済的な合理性を追うTPPに全面的に反対するのは、少々整合性に欠けるのではないかとは思いますが。小は踏み潰すがもっと大が現れると困る、理念はともかく実状としては分からなくはありません。

そのJAも、ひと頃ロードサイドの農業・園芸資材店に客を奪われ、さらにホームセンターも農業用品を取りそろえるようになりました。 それらに対する自営ならぬ自衛策はJAを通して出荷するものはJAオリジナルのものを使うこと、当たり前のことですがこれとて裏をかく猛者もいたとのこと。

JAと大手資本のホームセンター、「冷戦時の米・ソ」と言うと例えが古すぎますが2大勢力にはさまれながら独自で頑張る「街の肥料屋さん」もいます。食味計による米(こちらはアメリカではなくライスの方)のデータをみると肥料選別と使う時期が期目細かく指導ができると言います。 大型合併の前に地域のJAが果たすべき役割はこのようなことなのでしょうが、いかんせんカネになりずらいことはやらない様子。事業競争力の向上と言えばそれまでなのでしょうが、少々競争力の方向性が違うような気がします。
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