さんま・安保法制・原発事故、三題話のようです。ツイッターで「蓮舫」議員がさんまの写真ツイードしたところアタマが向かって右になっていて、これは正しい魚の食べ方ではないと指摘され、さっさと写真を降ろしたとのこと。「どう食おうが個人の勝手」の書き込みもあったそうですが、偉くなるとおちおち写真も撮れません。
蓮舫議員と言えばこの前の日曜の朝から、自民党の稲田朋美政調会長と安保法制の決着についてバトルを繰り広げていました。日曜と言えば未明にラグビーで南ア相手に歴史的な番狂わせ勝利をした日で、国上げての祝勝ムードかと思言えば安保法制に議決に関わる「民意」とか「セクハラ」とが「妨害」とかを題材にした、少々ヒステリックな女性議員の争いに思わずチャンネルを変えてしまいました。 とはいえ、安保法制も重要なテーマなので一言。蓮舫議員は自民党の強行採決を避難し、国会を取り囲んだ反対デモの盛り上がりを強調していて、反対に稲田政調会長は十分な審議の時間は確保しており、反対勢力の変なパフォーマンスは心外だと言う趣旨です。 議員数から押しても最初から採決の趨勢は目に見えており、民主党などの反対運動も目立ちたがりの域をでないものでした。反対デモも民意ですが国民の最大の民意は選挙での投票行動であって、端的に行ってしまえば先の「参院選」と「総選挙」で自民党に勝たせ過ぎたのが安保法案成立の唯一・最大の要因です。 では、国民が安保法制を念頭に置いて投票したかと言えばそう単純な話ではなく、それ以前のねじれ国会で、反対のための反対が相次ぎ、何にも決められない現状が続いたこと。また結構期待を込めて発足した民主党政権が、何とも無残な終わり方をしたと言うこと。 稲田政調会長の勝ち誇ったような(勝ち誇ったのですが)上から目線も違和感がありますが、蓮舫議員の「民意を無視した」と言う主張も、もともと民意からそっぽを向かれたのは民主党でしょう、と言いたくなるところです。

いわき市から「秋刀魚」が送られてきました。蓮舫議員のツイードを知る前に俯瞰で焼き魚を撮ったのですが、ちゃんと頭は左になっていました。 自民党の最大の幸運は、原発政策を推進しながら原発事故当時に政権になかったことかも知れません。事故直後の首相や政権のあたふたに加えて、後継総理も無理やり収束宣言をしてしまった。こうなると国民は政権のことなど信用しません、旧ソ連下のチェリノブイリではあるまいし「マスコミ」が第4権力と言われる国情に、net.が誰にも抑制できないほどの情報を発信しています。

いわき市の小名浜港は全国でも有数の水揚げ量を誇りながら、秋刀魚発送用に発泡スチロールケースには「北海道・青森沖太平洋」の印字、福島沖ではありませんとわざわざ書かねばならない事態です。 風評被害払拭に期待を込めた、観光キャンペーン「ディストネーションキャンペーン」も思ったほど宿泊者数が伸びなかったと言う報道。同じ国内旅行なら延伸した新幹線で「古都金沢」の思いだったのでしょうか。 ダダ漏れの報道を無視して「汚染水はコントロールされている」とブエノスアイレスで大見得を切ったのは現政権ですが、何か日本を取り巻く綻びが原発事故から始まったような気がします。
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