大雨の被害も何となく一段落、あちこ崩れたた土手や浸食された道路に、赤いカラーコーンや黄色の通行止のハードルは見受けられますが、週末を挟んだこともあって一応日常の生活に戻りました。

大雨対策で忙殺された数日の間にも季節は進んで、気が付けば「巨峰」「高尾」大型ぶどうの収穫時期。桃が終わってりんごの主力「ふじ」は晩秋の品種、初秋の産品としても貴重な品目です。
今回の大雨は、飯館村や浪江の津島地区など避難区域にも降りました、飯舘の除染廃棄物を入れたフレコンバックも流されたようで集めた高放射線物質も再び散らかってしまったことになります。線量が低い地域で散失して汚染が広がったわけでもないので、そのの点は救いですが全国紙に黒のフレコンバックの写真ごと載ると、やはり印象は悪くなります。

さて、今年の「ぶどう」。春から気象の起伏が大きく今回の大雨は成長後の雨だったので品質に与える影響は少ないのですが、その前の低温長雨とそのまた以前の超猛暑、管理するには大変な年のようです。
夏の桃や晩秋・初冬のりんごのように、ギフトシーズンの産品ではないので「おいしいものを自分で食べたい」との需要をどう掴むかが販売の決め手になります。永年培ってきた顧客リストが原発事故で「振り出しに戻る」に近い打撃がありました。 一房づつ丁寧に梱包して、土壌有機物、微生物の活用を説明しながら新たな顧客作りのまだまだ途上です。
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