台風の大雨が北関東で猛威です。河川の氾濫、堤防の決壊をテレビではライブで伝えていました。
余波は多少当方にもありました、もちろん福島でも大雨です。今年は比較的倒伏が少ないかと思われた水稲も、渦巻くように倒れています。風は吹かないので雨の重みか、まさに自然の力です。

今日は実は首都圏の消費者と交流会の予定。梨狩りをしてもらいつつ、大震災の被災地の状況も説明しようとしていました。日程的には昨日気仙沼泊、本日南三陸町を視察して午後福島に寄っていただき、昨今の状況を聞いていただいて意見交換のはずでした。
果樹園に隣接する農家さんの広間をお借りして準備は進めていたのですが、何せこの情況。ぼやぼやしていると神奈川まで帰れなくなりそうな事態に、泣く泣く中止。

せっかく準備したのに、この情況となれば仕方がありません。栃木・茨城、東北道を通ろうとも常磐道を行こうとも、東京の手前が水浸しでは如何とも仕方がありません。
こちらも出迎えるはずだった関係者で、ひっそりと情報交換会。準備した梨がおいしかったのが救いです。

「わくわく農業クラブ」会社などをリタイヤして、セミプロのような農業をしている皆さんの圃場も見ていただきたかったのですが、産品だけ宅配便でお送りすることにしました。放射能災害に立ち向かう「息吹」のようなものは伝わるでしょうか。 ご主人と死に別れ、故郷近くで悠々自適の趣味の農業を営なまれている女性も「孫が来ない」と言う寂しさの中で生活されていました。除染はしたし、線量もこれだけと説明しても「嫁が政府と東電は信用できない」と言うのだそうです。「それはそれでもっともなんだけど」と言う言葉にみんなでうなずかざるを得ませんでした。
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