大雨ではなく、連日しとしとと降る雨なのですが、気が付けば先日まで干上がっていた川に「濁流」が流れています。生態系は大丈夫か?と思わせるような、熱帯地帯の乾季の様な石だらけの河川が息を吹き返していました。

日本勢の活躍よりも「その前宣伝」だけが目立った世界陸上のように、今年は「厳しい残暑」の前宣伝は何だったのとと思ってしまうような晩夏の風景です。

川原のススキも秋の気配に一層拍車をかけます。暑ければ暑いように涼しければ涼しいように自然の営みは、なんとも上手にそれらしい季節感を演出します。
自然の営みと言えば、心配なニュースが。「モミの木の形質変化」の記事、帰還困難区域の山林で自生するモミの木の幹が途中から伸びない形質変化を確認したという「放射線医学総合研究所」の調査結果。原発事故との因果関係は不明としていますが、発生割合が事故現場に近いほど高いことから「偶然」と言うことではまずないでしょう。この公表が「風評を広げたりすることが無いよう」と言う論説がありますが、反原発の方は「それ見たことか」とまたネガティブな情報としてを発信するに違いありません。反原発も脱原発も誠に結構なのですが、本来原発と何の関係もない一般の生活者が「生活空間への影響を過剰に心配する」ことにより、余分なストレスや生産・販売活動への逆風がさらに強まることを非常に懸念します。

少し色づき始めた広葉樹よりも、モミのような針葉樹の方が放射能の影響を受けやすいのは、チェルノブイリでも言われていたそうですが。
ところが、「本来原発と何の関係もない一般の生活者」ではなく、原発事故の当事者である東京電力は、「事故現場の排水路から放射性物質に汚染された雨水が海に流出していたことを東電が長期間公表しなかった問題」で、問題を招いた原因を調査していた社外専門家(弁護士のようですが)は「情報公開の精神が浸透せず、組織を上げて実行すべきだとの自覚も乏しい」と言う報告書をまとめたそうです。 自覚も乏しいと言うより、「バレたら謝る(あるいは謝るふり)」と言う企業風土で、それなりの「謝罪要員」も準備しているとも見えるのですが、うがち過ぎでしょうか。
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