やはり「相馬野馬追」が来ると同時に、「梅雨」が明けました。猛暑と台風の今年の気象も、妙なところで「律儀」です。

さすがに雪ひとつない「吾妻小富士」隣に見える「一切経」からも噴煙は確認できません。年初の、雪に閉ざられている頃問題になった「噴火警戒レベル」も現在のところ、何の問題もないようです。

麓では、南北の動脈「東北自動車道」と交差する、相馬・米沢を結ぶ道路の建設が進んでいます。高速道路が通らない山形県南部へのアクセス道路として「栗子越え」の建設は進んでいたのですが、原発事故で袋小路のようになった、福島県浜通り北部へのテコ入れもあるのか、福島市から太平洋側の建設も進んでいます。 地元の「用地買収」を受けた側の話を聞くと、話を聞くたびに買収面積が広くなるとのこと。普通は公共事業は、竜頭蛇尾で計画はともかく事業は縮小に次ぐ縮小で、当初計画とは似ても似つかぬものになり「厳しい財務状況」の一言で片づけられることが多いのですが。 まずは、中間貯蔵施設への汚染物質の「搬入」のために重要な道路という新たな役割があるからだと言われています。仮置き場、それもなく校庭や家庭の庭に埋設された「除染廃棄物」は早く持ち出してもらいたいので、道路の建設も急いでもらいたいのですが「中間貯蔵施設」という何とも中間的な施設が、先の見通しも立たないまま機能をもたせると言うのも釈然としません。 千葉の貯蔵施設は東電の施設跡なのでさほど問題にならないだろうと踏んでいたのですが、されはそれで他の市から持ってくるのと紛糾しているようです。
上の写真は新道路のインター付近、そしてたまたま近くにあった「桃の直売所」。幹線沿いは常設店舗になっているのですが、1本中に入るとまさに仮設の店舗。

新しいインターや道路が開通し交通状況が変わると、人間の思惑では測れない「差異」が生じます。それで、直売所などは無論のこと大手企業が計算ずくで立地調査をするコンビニも撤退を余儀なくされます。 風評被害に悩まされ続けた直売所など、なんとか今度の交通量の波には乗れればいいのですが。
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