梅雨明けはまだ、雨と猛暑が交互に来るような状態。エルニーニョとのことで天候不順を予想していたら、思いのほか春から晴天が続き、長雨時も低温は続かずに農産物の成長は前倒し、例年から7週間から10日早いと言うのが農家が口をそろえるところ。
生育が早い年は梅雨明けが遅れたりと「調整」があるのですが、今年は梅雨明けがが遅れても猛暑の梅雨になっているため、多量の水分と暑さ、植物の生長が止むことがありません。

そこで心配になるのが、販売時期にターゲットがある農産物。例えば旧盆向けの「菊」、以前冷夏で旧盆過ぎの出荷になったことがありますが、これでは洒落になりません。 前倒しであれば、8月になるとなんとかお盆の雰囲気になりますが、仏壇用墓参り用の需要は10日過ぎ、ピークは12.3日か。 この辺の産地は生花店に出荷されるような、葬祭に使用されるような大輪の菊ではなく、スーパー場合によってはコンビニでも売られるような、旧盆やお彼岸の臨時需要用。

震災以後、風評被害も「花卉なら影響が少ないだろう」と、昨付けを増やしたと言う話を聞いたことがあります。 それなりに苦労はあるもので、葉も見栄えがしないと商品価値が下がるので、見栄え・長持ち用に硝酸態窒素をふれとのこと。食用の作物にそのようなものを追肥したら「苦くて渋くて食えん」と言うことになります。仕方なく、夏場の収入源として仏事用菊を栽培していますが、本来はおいしいものを作るのが「稼業」。 ちょっと複雑といいながら、菊の開花が旧盆近辺まで持つことを願いながら、真夏日の農作業です。
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