7月に入ると、今月末・来月末から収穫が始まる「果実」も何となくカタチが見えてきます。 今年は春の天候が順調で、例年より1週間から10日早い生育でしたが、収穫までそのペースかと言うと「梅雨明け次第」。早い遅いが例年付きまとう天候の下の生産活動ですが、収穫時期は何となく2.3日の差に収れんしてくるのが常で、正確な自然のの摂理とも言えます。とは言え絶対的なことでもなく、稀に(10年くらい前になりますか)梅雨が明けずに雨が続き、桃の8月初旬の収穫予定が旧盆にずれ込んだりしたこともありました。

桃はほんのりと色付き、日増しに球が育ってきます。そこから梅雨明けを待つように赤味が増してきて糖度が向上します。葉の下に実が付くため太陽光が下からも当るよう地表にも反射シートが敷かれます。

早生種でも、桃からひと月遅れる梨はピンポン玉程度。この梨は果実の色からすると「豊水」と言う品種、収穫は9月になってから、最低あと2か月は成長を続けます。
秋の果実でも、りんごの主力品種「ふじ」は11月末の収穫、こちらは管理作業の真っ最中。果実は言ってみれば子孫を残すための「種」ですから、花による受粉から生長してきたもの。5月の開花、受粉時から花が咲き過ぎないよう花を落とするですが、それでも付きすぎた場合は(花ですべて処理するのは難しいので)、果実を小さいうちに落とします。

このりんご園では一面に落としたりんごの実。「摘果作業」と言いますが全部手作業です。脚立でりんごの木1本1本落として行きます。気の遠くなりそうな作業の末に、商品価値の高い「大玉ふじ」になって行きます。
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