前回は経済経営学の分野で福島大学の研究者と意見交換、今回は化学分析を依頼している山形大学に出張。先にも山形大学工学部本館として重要文化財の建造物を紹介しましたが、クレームが入り本館ではなく旧本館。

もっと正式に言うと「旧米沢高等工業専門学校本館」のようです。
いつも入る正面ゲートの横に位置し、学内に入って研究等に向かうには旧本館の裏の通路になり、欅の街路樹もあり、改めて正面から見ることもありませんでした。

横か裏から垣間見るだけで、板の横貼りにペイント仕上げの建造物を「アーリーアメリカン風」と書きましたがルネサンス様式とのこと。たしかに正面に回ってよく見ると西欧の教会風。先日東京でたまたまお目に掛った軽井沢教会の牧師さんから「プロテスタントで言うサタンの誘惑」などと言う、何とも意味深なたとえ話を聞いたのですが、西欧からからり離れた極東に日本人にはカトリックもプロテスタントも東方正教も、厳密な様式の違いなど分かりませんので、下手に「教会風」などの表現も墓穴を掘るだけかもしれませんが。
米沢は豪雪地帯の盆地にして城下町、福島県の会津若松との類似性が指摘されます。方や山形南部置賜地方と福島西部会津地方の中核都市、人口も会津若松がやや多いのですが10万人前後。ともに知人も多いのですがなんとなく気質は異なります。 頑固一徹の会津人に対して米沢は少し物腰が柔らかか。原発事故現場から100キロも離れていながら、未だその影響を脱しきれない会津地方、将来的にその差異も住民気質に反映されてくるでしょう。 考えてみれば、ここにあった米沢藩上杉家は会津若松から移ってきたのですが。歴史の巡り会わせです。
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