先週、スマートコミュニティの展示会で、植物工場など「先端的な農業」と言われるものを見てきました。施設実物ではなくコンベンションでの展示、事業者・推進行政機関・実践者のプレゼンですが。 「意図は分かるがこれだけのコスト回収は?」と思いながら見てきた翌週は、地元で露地きゅうりの圃場へ。

LEDを使うと従来の蛍光灯より品質は向上してエネルギーコストは下がる、という最新植物工場のふれ込み。しかし、考えてみれば(考えなくともわかるのですが)太陽光は無料。 上記の写真で言えば、支柱のパイプは毎年使い返しできるので、一度の使い捨ては張られたネットと雑草防止のための黒マルチ(根元の黒ビニール)。稲わらは水田からのいわば廃棄物の再利用、しかも収穫終了後は土にうない込んで「土壌改良」。
米国議会上院では「大統領貿易促進権限(TPA)法案の継続審議を打ち切り採決へ」。つまり大統領への一任が決まりそうでTPPに一気に進む気配です。 となると、日本でもますます従来型の農業からの脱却を図らねばならないのですが、道を誤ると「借金漬」「補助金頼み」の従来の日本農業の悪習の継続にもなりかねません。
「従来型の農業の良さを残しつつ大胆なイノベーションも必要」実に難しいかじ取りが求められます。

そのような話を大学の研究者としてきました。通りがかりに大学があるのも何かと便利、超有名私大のビジネス・スクールにはないタイムリーさがあります。この辺の意見交換と依頼したデータの集積は後日レポートにまとめます。
スポンサーサイト
|