先日は福島・米沢間の道路工事を紹介しましたが、こちらは東側相馬・福島間。そもそも経済性から着工は遅れていたのですが、東日本大震災による復興事業として、露骨に言えば中間貯蔵施設へのアクセス道路として、周辺住民も驚くほどの急ピッチぶり。

昨日まで、大震災からの復興をテーマにした「日本情報経営学会」に参加、場所は浦安の明海大学。埋立地らしくきれいに整理された道路のように見えますが、ここも大震災の液状化の被害が甚大でいまだに復旧工事中とのこと。こちらはこちらなりに、問題もあるようです。 いくつかの発表にも福島の放射能災害に触れたテーマもありましたが、被災地の感覚からすると「ちょっと食い足りない」が、客観的なデータの羅列では説明できない「心の問題」が付きまといます。

トンネルからトンネルの間は高架、橋脚工事もそびえたつビルのようです。中間貯蔵施設への搬入を終えたら「幽霊道路」のようにならないことを祈るのみですが。
ちょっと悪い予感が過ぎるのは工事の現場の下の果樹園。手入れを止めて何年か?荒れ放題の果樹園も見受けられます。

震災以前は、この近くのビニールハウスに首都圏の専門店のバイヤーをお連れして野菜の管理状況を見てもらっていました。周囲の果樹園もよく整備されていて、桃やリンゴの花が咲いていて前を清流が流れると言うロケーションに、日々事業本部から「実績」「数字」で責められるバイヤー各氏も「癒される」「落ち着く」と口をそろえる場所でした。 土木予算をつぎ込めば「復旧」「復興」できる意味合いではないところが、何とも悩ましいところです。
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