国道13号線と言う、10番台の前半。まずは一級国道、福島市から山形・秋田2つの県庁所在地を経て青森県に至る道路。大動脈とは言わないまでも、日本海側の重要な道路です。

その13号線の遥か頭上を高規格道が建設中。もともと、相馬から福島経由で米沢に抜ける道路で建設計画。相馬・福島間は利用台数の点で計画が遅れていましたが、大震災の後の復興需要、意地の悪い言い方をすれば「除染廃棄物の仮置き場からの搬出需要」があって、いきなり早期開通の号令がかかりました。

それに合せたのか、従前の計画通りか知りませんが、米沢・福島間も建設が進んでいます。相馬と福島の間も山間地ですが、そちらの阿武隈山地に対して福島と米沢間は奥羽山脈、山の深さ険しさ、冬期間の降雪量も相当違います。高架とトンネルが続き矢を射るように直線道路が山肌を貫く様です。時に左右上下に見える工事中の新道を見ながら13号線を行くと、冬は怖そうだ、時間は相当短縮できる、と思えてそれなりに開通が楽しみではあります。 高架や高い位置でのトンネルも多いため「作業用の仮橋」も相当な規模、鉄骨の構造物も空に伸びます。
ところが13号線、県境の峠を件市内に入ると、そこには相変わらずの仮設住宅。

プレハブの「長屋」の端に老婆が二人。望郷か生活疲れか、慰謝料が一人幾らと週刊詩は書きますが生易しくない現実もあります。
スポンサーサイト
|