原発事故4年をを経過して、除染のピッチが上がってきた感があります。 道路除染については何度か書きましたが、公園やショッピングセンターなど人の集まる場所の除染が行われています。4年経過しても「新技術」と言うよりは、人力機械力による「表面剥がし」なのですが。

これも以前も書いた通り、4年前とは言わないものの、せめて3年前にしてもらいたかった作業です。かき集められた表土や廃棄物はフレコンバックで保管され何かと燻ぶっている「中間貯蔵施設」に搬入され、少なくとも向こう20年は「一件落着」になるのでしょうか。 先送りの先の混乱が目に見えるようです。

科学技術の発展に後を託す、と言えば聞こえはいいのですが、「先送り」「縦割り」「首のすげ替え」「看板の取り替え」、日本の悪い風習言い換えれば、ある種都合のいい習慣が、原子力災害の「非常事態」でも残っていました。もっとも「悪い風習によって乗り越えたと言えなくもないのですが。
一部専門家によると、溶融した核燃料の取り出しなど向こう数10年の科学技術では無理、チェリノブイリのようにコンクリートて固める石棺しかないとも言われます。福島の太平洋岸には原子力産業の失敗を示す墓標が立つわけです。ゾッとしまいますが、これとて責任を取るような組織・機関が見当たりません。
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