京都の葵祭が「新緑の都大路」で開催とありました。都大路と言うと師走の高校駅伝のイメージがあるのですが、季節で道が変わるわけでもなく、新緑の都大路も良いものだろうと思います。

さて、出羽路の新緑。たった2か月前は「除雪の残雪が切り立つ雪の回廊」のようだった13号線もまさに新緑の中、日々緑が深まります。4年と2か月前は福島から日本海方面に向かう車の列、自己防衛の本能か、政府で発表する20キロ圏30キロ圏の同心円の避難指示に不安を持って、とりあえず行けるところまでと西に向かって進んで行きました。東北地方でも雪が少ないことで知られる福島県の太平洋岸、どんな思いで雪の回廊を越えたのか、察するに余りあります。
いま断片的に政府事故調のヒアリング資料が公開されていますが、当時の県の幹部も国に照会しても「回答がなかった」と言うことを再三述べています。縦割りのグレーゾーンのとこはわれ関せず、緊急時になるとグレーゾーンが広がる何とも不思議な危機管理体制ではあります。

福島では農家向けのに原子力災害の対策の講演会が開かれたと言うこと、JA主催で組合員農家向けの講演会だったようで、いつもの通り「国」「東電」の発表について国民は信用しません。と、4年たっても状況は変わらず。 「対応策は」と言われても講師の大学教授も答えようがなかったのではないかと思います。

こちらは同じ大学でも、風評を含めて放射能災害の影響をあまり受けなかった山形県の大学。キャンパス内では欅の緑が鮮やかです。いろいろな大学のお知恵を借りながら「福島再生」道は遥かに遠いのですが。
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