五月晴れ(さつきばれ)ではなく五月晴れ(ごがつばれ)です。「さつきばれ」と言った場合は旧暦の五月、新暦の6月頃の梅雨の合間の青空のこと、今年の陰暦ではまだ3月ですので「さつばれはまだ相当先」です。
新暦の5月の青空を映して、田植えがそろそろ本格化、ここ2週間がピークでしょうか。昨年の米販売価格の下落で栽培意欲を無くしている農家あり、ビジネス拡大の好機ととらえる農家あり。天候同様、生産農家の思惑は様々です。

「春の空」も秋の空同様、変わりやすいと言うのが定番ですが、今年の春の空は晴天が続いています。今のところ「水不足」は聞きませんが、この冬も降雪が少なかったため、適当に降る雨を待ちたいところです。

昔は旧暦の五月が田植え時期、梅雨の雨で水田の初期管理をしていたようで、その頃の田植えの資料を見ると雨の中笠をかぶっての「田植え姿」が良く見られます。いでたちは絣の着物で一列に並んでの手植えですが、いまはそのような田植は「観光用」か「民俗文化財」。田植え機も歩行用の2条植えなどほとんど見かけず常用機が主流です。

梅雨の雨ならぬ、五月の青空の太陽の下の田植えも生産品の「米の需給状況」を考えると空は晴れても「気は晴れない」と言うのが偽らざる心境かも知れません。海外への展開を考えている米産地もありますが、福島産米はそれにしても大きなハンデがあります。
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