大型連休も終わります。外圧もあって、休みを取ることが美徳になって暫くたちますが、GWと言いながら、働く人も少なくありません。連休中家に籠れば話は別ですが、行楽地に行く、移動手段にたよるとなると相当のサービスを受けるわけで、そのサービスを提供するのも労働者です。

実は農業もかなり忙しい季節、品目・地域によって一律ではありませんが田植えの準備(気の早い農家では田植えをするところもありますが)、果樹の管理、ハウス栽培のきゅうりなどは収穫も始まっています。

「代かき」と言って、耕うんした水田に水を張りトラクターのロータリーと呼ばれる「土を耕す金具」を回転させ田んぼの土をドロドロにする作業、その作業の最盛期がGW頃になります。通常この作業を2度行い、表面を平らにならして一旦水を落として機械で稲の苗を植えまた水を張って田植えは終了。 昨年の米の安さを引きずって、どうも稲作農家には活気がありません。全国的に米の需給バランスが崩れ、農家の高齢化と言いながら機械化などで米の生産量が大きく落ち込まない中、反面需要の方が、食材・消費志向の多様化などによって、減少が続いてしまい、米余りが深刻になってしまいました。 全国的な傾向ですが、福島産米はここに「風評被害」が重なります。

連休返上と言うより、もともとこの時期に休むと言う意識も習慣もない果樹農家も、この「風評被害」には頭を抱えます。米は永年食管制度があって、米の流通は国が管理する制度が長く続いていました(今は違います)。自由に売り買い出来ない米と違って、この地方は「りんごなどの果実は自分で売る」ことに産地と言うか、農家経営を託してきました(もちろん共同販売との併用ですが)。 長年培ってきた個人販売ルートが「風評被害」でめちゃくちゃになりました。多くの試練を抱えたまま、今年も農繁期に突入です。
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