正月が来たと思っていたら、暦はもう5月。まさに「光陰矢のごとし」、午後7時近くまで明るくなりました。

桜が終われば、街路樹の『ハナミズキ』以前は街路樹と言えば、ヤナギや銀杏そしてプラタナス、欅。欅(けやき)は相変らずですが、このところハナミズキがずいぶん増えたような気がします。 花も白と赤があり確かにきれいですが。伸びの速さ、環境順応性、管理のしやすさ、交通や表示物の妨害にならない、等々都市計画上も街路樹の選択要素があるのでしょうが、もう少し街の個性がが出るような樹木の選択があってもいいように思います。まずは、無難に事をまとめたがるのが都市計画を仕切る公務員の習性かも知れませんが。

昔から、古典が苦手で、と言っても現代国語が得意だったわけではなく漢字の書き取りなどに冷や汗を流していたのです が、先ほどの「光陰矢のごとし」の例えではないのですが、同じ中国の古典に「国破れて山河あり」と言うものがあります。それに続くのが「城春にして草木深し」だったと思います。
意味が分からないまでも、国が滅んでも自然は残り春になると人はいないのに草木だけは生長するくらいの意味は何となく分かります。この冬、伐採された果樹園、去年まで忙しく管理していた農家の姿は見えません。永年管理してきた果樹園を放棄するのは、風評被害による経営不振か、それとも宅地にでも売れたのか。都市計画があって、勝手に農地に住宅は建てられませんが、「虫食い状」と言う訳でもなくこれほど広範囲に果樹園が伐採されると都市計画によって宅地に編入されたのかもしれません。

人口減少、東京などの大都市圏より減少率の大きい地方都市で、今さら宅地化と言うのも不合理ですが、原発避難者の新居と言うのも傾向としてあります。ふるさとに戻れず、いやおうなしに家を求める。これも国破れて・・・に一脈通じます。
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