初夏の陽気です。待ちわびていた果樹の開花も順調で、前倒しの農作業に追われています。 ところが、早い季節変動を好まない品目もあります。四季を通じて生産・出荷はありますが、どちらかと言うと冬の野菜に属するニラ。ニラは高温になると生育が早まる反面、葉が薄くなり品質が落ちます。

ところがこの季節でも、肉厚のおいしいニラを生産している農家があります。空調で温度を下げることは理論上可能ですが、膨大なコストがかかり経営的に成立しません。土の管理、成分管理だけだはなく、有機質や微生物の投与によって生育は早まっても十分な栄養補給によって理想的な品質を維持することは可能です。

平飼い養鶏の採卵業、もちろん専業のビジネスとしては成立しませんが、堆肥の循環によって野菜農家も救われます。ところがそんなことをしてもマーケットが反応しません、消費者が欲しがるものを流通できない仕組みが我が国には存在します。「既得権を持つことが悪玉の代表のように言われた」「現在の政府は勉強不足」と全中(全国農業協同組合連合会)の会長は最近発売の週刊誌で語っていますが、近くでJA事業を見ているとたしかに悪玉です。ところがそれの上を行く悪玉も、また存在しているのですが。
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