大熊町に出来たというか、建設中の中間貯蔵施設(?)に汚染土の搬入が始まりました。施設用地の取得や建設については手順を踏まず強引に進めたとの指摘がありますが、いわば非常事態、成田の強制収容とは意味が違うような気がします。いわば戦時中の非常措置のようなもので、「先祖伝来の土地」「涙を呑んで」とは言える状態ではなく、ただ金銭だけでなく充分なケアで土地の提供者や近隣住民に配慮をお願いしたいものだと思います。「福島」第1原発に関わることなので近隣と言っても、影響は福島全県に及ぶことかもしれませんが。

搬入が始まったとはいえ、遅れ遅れの除染もようやくピッチが上がってきたと見え、仮置き場も増えてきました。搬入量に対して搬出量の超過が当分続くでしょうから、これからも仮置き場の設置は不可になります。
仮置き場の設置も進まず、民家の庭に仮埋設しているような状態からは半歩前進ですが、その仮置き場も不気味な佇まいを見せています。

放射線量の管理は行われている形跡はあるものの、そもそも「安全基準なるものを信用していない」という声も多くあり、これまでの方針の迷走や場当たり対応がより大きな不信感となって表れています。

無機的な金属フェンスより「まし」と考えるのでしょうか、思いついたようにあちこちにペイントも施されますが、全く意味不明。蓮の花の絵に至っては「冥途の入り口か」と思ってしまいます。この鳥をあしらった未来へ〇〇の図柄とコピーも、活力や希望のメッセージは伝わってきません。行政か業者かは分かりませんが、もう少しセンスを期待したと思います。あんがい風評被害の払拭はこのようなところから始まるのかもしれません。
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