昨年の2月、大雪が2回。特に後の豪雪でビニールハウスなど農業施設に甚大な被害が出ました。行政も素早く反応し「原状復帰」を前提に予算措置が行われました。 そこで問題が二つ、大雪で被害があったのだから原状復帰では再度被災する恐れがある、津波の来た場所にまた同じ構造の原発を立てるようなもの、差額は受益者が負担するので「被災した施設より強固なものを」という、一見当たり前の主張が通りません。このへんの融通の利かなさが「まさに行政機関」なのですが、予算の公平執行と言う大前提もあるので、一概に行政機関だけを責められません。 そしてもう一つが、他の復興需要とも重なる資材の高騰。

震災前から、お付き合いのあった農家さんではないのですが、長引く風評被害に加えて昨年の豪雪被害に遭われた農家さんがいます。昨日はそちらの生産現場をお訪ねしました。 近隣の空いている大型ハウスを借りで昨年夏のきゅうりから急場をしのぎました、現在は冬作の小松菜が、もう過ぐ収穫期のこと。私どもの「農法」ではありませんがやはり有機志向、分析用のサンプルを頂きました。

近隣ご自分の施設では立替がようやく終わったそうです、去年の3月本ブログで、頑強な鉄骨ハウスが「飴」のように変形しているのをご紹介させていただきました。

ハードは予算措置で復旧できても、人の心理に関わる「いわゆる風評被害」そして、一旦流通から外れた「商流復活」は飽食の時代では至難の業。困難な困難な問題課題が、まだまだ山積します。
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