ここは前回の米沢、出羽路ではなくて「会津路」。米沢ほどの積雪はなくともやはり雪国。福島から土湯トンネルのある国道115で繋がります。

昨秋に本ブログに紅葉の写真を載せましたが、ちょうどその辺りの山々も雪で覆われています。平坦部は青空でも峠に差し掛かると地吹雪、もっともトンネル開通以前の峠越えの頃は冬期間は閉鎖の道路でした。
福島から会津に向かいトンネルを超えると「猪苗代町」。スキー場や官軍と会津軍の古戦場を過ぎて平坦部まで下りるととささやかな市街地があって、その先に猪苗代湖その畔に千円札の野口英世の生家と記念館。会津若松はさらにその先さらに盆地の底に向けて下るのですが、猪苗代はその中段と言うふうに湖の周囲には水田が広がります、当然冬季は雪で覆われていますが。

さらに猪苗代湖の市街地を挟んだ反対方向には磐梯山があり、その陰が裏磐梯。バブル期に開発され、その後身売りしたスキー場が「星野リゾート」によって再生されて営業を続けています。まずは観光と農業で成り立っている地域。
その猪苗代を通りがかったその日の日経新聞東北版に、東電の商工業者についての賠償打切り記事が載りました。いわゆる避難地域以外の「風評被害」に関する賠償問題については日を改めて書きたいと思いますが、日経記事に引用されていた、この猪苗代の観光業者の話によると「修学旅行などの宿泊者が原発事故前の3割」とのこと。 太平洋に面した原発事故現場から阿武隈、奥羽の2山系を超えて、放射線量も東京なみのこの地域でさえ[福島県」と言うだけでこの惨状かと悲しくなります。地吹雪以上に厳しい季節がまだまだ続いています。
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