「ほうれんそう」と「小松菜」。形状や栽培方法が似ているので同類、亜種とみられてしまいますが、ほうれんそうは「アカザ亜科」「アブラナ科」れっきとした他人です。

ほれんそうの原産地は西アジア、大まかに言えばキュウリや桜桃もあの辺りとされ、同様にシルクロードで東西に伝わりました。どうも「ほうれんそう」はポパイのイメージが強く、アメリカ大陸かとも思うのですが、ジャガイモやトウモロコシとが逆にヨーロッパ経由で向うに伝わったようです。 寒さに負けず、今年も肉厚に仕上がっています。風評被害で消費が伸びないのが本当に惜しい。

方や小松菜、もともと品種改良によって現在の江戸川区で生まれた江戸野菜、葛西菜と呼ばれていました。江戸の粋人が全国から葉物野菜を取り寄せて「葛西菜」に勝るものなし、と折り紙をつけた野菜です。
東京の有名百貨店に、商材としてこの小松菜を持ち込んだ時に「小松菜は江戸野菜、何で東北から」と言われたものですが、東北の寒さに耐えた肉厚とその寒さに葉傷みのない品質が評価され看板商品になりました。もちろん有機栽培の堆肥から作り上げました。 ところが、やはり放射能災害以降需要が急落、[おいしいんだけど」と売り場担当者も肩を落とすばかりです。POSで売り場の商品を管理するうえで、私情で商品を設定できない昨今のマーけティング、悔しくて悲しい日々が続きます。
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