雪をかき分けての検体採取のわけが、3日の雪は4日の晴天と5日の意外な気温上昇で土の上での検体採取になりました。分析用の「小松菜」「ほうれんそう」です。雪どころか逆に「ぬかるみ」が気になります、このへんが農業の難しいところ、いや面白いところ。

暮れ、正月に呼んだ何冊かの本の中に、マクロ経済の伊藤元重教授(東大・経)の著書「流通大変動」があります。たまたま昨年1月発行の第1刷を買っていたのですが、諸事情に忙殺され読み損ねていました。そして昨年夏には全く別の事情で伊藤先生の研究会と係わりが出るのですが、購入時には知る由もありません。
この本の第4章「そうは問屋が卸さない」の項目に「農業の六次産業化を流通から考える」があって、農産品のバリューチェーンを分断してきた「農協」「青果市場」功罪を、[流通」の見地から分析しています。
しからば、分断の無いように川下のスーパーや外食等が直接農業生産に乗り出す事例も出てきていますが、「雪のつもりがぬかるむ温かさ」と、気象はコントロールできないので、需給量のミスマッチと言う問題が出現します。
では、気象要因の影響が少ない「植物工場」と言う選択肢になるのですが、昨今の状況を見ると、農業生産向けの開発と言うよりも農業生産施設販売用の開発といったところで、施設供給者(サプライヤー)の言い分で導入すると「見学用施設」で終わってしまいそうです。なんとか、生産活動として自立できる「植物工場」になってほしいものです。
正月早々話題があらぬ方向に行ってしまいました。とにかく今年も農業生産・流通現場の「イノベーション」に務めて行きたいと思います。

「消費者満足」を高めることを起点として生産流通をブラッシュアップすること。そして、川上・川下のWIN-WIN。原子力災害下の福島からのさらなる挑戦です。
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