曇天に雪かみぞれの多い季節も、よく晴れるにも時にあります。永年付き合いのあったトマト農家にご不幸があって、葬儀のために出向きました。 震災以来需要が縮小し、いまでは地場の直売所に出す程度になりましたが、甘いうえに日持ちがすると「人気商品」なのだそうです。

この絵はがきのような建造物は「二本松ふるさと村」、謡曲などに名高い鬼婆伝説の安達が原の「黒塚」です。いつもは当目から見るだけですが、今日の出張は葬儀参列のみで、喪服で他の場所に立ち寄るのもはばかられるので少し近くまで寄ってみました。実際の寺に隣接か境内の中に立っています、山門脇には「墓地分譲中」と言う張り紙もあって、「観光」「信仰」「現世」が一緒くたになる辺りが日本の宗教らしさと言うところでしょうか。
今回他界された方は、享年103歳。数え年でしょうが長寿を全うされました。

雪の兆しか、東に目をやると安達太良山に雪雲が掛かってきます。こちらは高村光太郎の「智恵子抄」ゆかりの山。鬼婆伝説と脳を病み早逝した高村智恵子の物語が近隣のあるのもなにか奇妙ですが、それぞれ根強いファンがいて物語を後世に伝えています。
ここから郡山方面にしばらく行ったところに、人取橋の古戦場があります。若き日の伊達正宗が会津の芦名家を攻めた際の合戦上。劣勢の伊達軍の中で、伊達家の老将鬼庭左月が芦名の軍勢を引き付けるため、目立つ黄色の頭巾で奮戦し伊達軍の窮地を救って戦死した故事があります。年末になるとNHKでは来年の大河ドラマの番宣が始まります、例年のごとく豪華キャストですが、大河ドラマ史上最高視聴率の「独眼竜正宗」では、この老臣鬼庭左月を今は亡き「いかりや長介」が演じていました。 健さんも菅原文太も逝った年の暮、そんなことを思い出していました。
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