福島県の地方紙、福島民報の「風評被害」の連載記事がなかなか赤裸々に「被害の実態」を表しています。 生産の目処が立たないシイタケ農家、次は避難を余儀なくされ、他の地で開業した歯科医。いずれも事業としての成立は困難で慰謝料を食い潰しながら何とか生活を維持していると言うこと。 中間貯蔵施設、自主的避難など原発事故に関する被害者の苦難は多く報道されてきましたが、風評被害による生活の困難や困窮はあまり聞きませんでした。司法による具体的な救済方法の確立が待たれます。
さて、今回はそれとは別な「弁護士」先生の話題です。 もう5年近く前になります、交通事故受傷の話。このブログでも何度か書きました、道路工事で狭くなっている個所で対向車線からセンターラインをオーバーしてきた車に運転車両の前右側にぶつかってこられました。折り悪く当時の愛車「ランクル」ではなく普通乗用車もっと正確に言えばカリーナED。また相手方は大型のワゴン車、工事路線なのでスピードは出ていないんものの正面での衝突なので、2台分のスピードが加算され襲撃が大きく体が振られて「頸椎捻挫」いわゆるムチウチの一種。

側に逃げようがない道路で正面からのセンターラインのオーバー、当然過失割合は10:0で病院の治療(投薬、湿布、理学療法)を受けつつ、相手方の保険会社の許可を取って近所の接骨院で治療をしてもらっていました、歩いてゆける距離で助かりました。 たまたま乗っていた自動車の保険に「弁護士特約」があったので保険会社の顧問弁護士に交渉は任せていました。相手方(加害者側)の保険会社も弁護士を立てて交渉が始まったものの、争点が変な方向に。 治療方針が変だと言うことらしく、病院の症状固定の時期にいちゃもん。綜合病院でしたが「これだから保険屋は」と、粛々と治療を続けてくれました。
今度は接骨院が休院日も治療をしているとの指摘。だいたい個人で行っている接骨院など休みが決まっていていないようなもの「往診随時」で、突然行けば院長がいないなどと言うこともあり得ます。 もっともそれで、夜間しか行けない患者や動けない人も救われる仕組み、まさに臨機応変のサービスで総合病院でできないような対応で、近所から重宝がられています。地域との共存共栄で零細治療機関が生きる途でもあります。

この鉄柱に接骨院の電光サインボードが掛けておりました。私の治療が終了してから設置したものですが、相手方の弁護士が2年も過ぎたころから、このサインボードを勝手に写真を撮りその他なんのウラもとらずにこれだけを根拠に治療に実態無しととんでもない言いがかりをつけてきました。
裁判所も当方や接骨院の意向の通りの和解案を示して、事故処理は終了しているのですが、どの弁護士に聞いても「常軌を逸した相手方弁護士の対応」と首をに捻ります、医者もしかり。 山本周五郎の「赤ひげ」医者のごとき接骨院もサインボードを降ろしてしまい、いまや鉄柱のみ。 まずは、依頼主のために最善を尽くすのが弁護士の務め、とは言えモラルとか倫理とか社会通念と言うモノがあるだろう、片田舎の弁護士もアメリカ並の告訴社会でも目指すのかと思ったものでした、それについてもお粗末な弁護でした。忘れていたこのことを思い出したのは最近の新聞記事。 なんとこの弁護士事務所長が教育委員長になるというのです。もちろん、大手損保の走狗になってやたら結論を先送りした挙句あっさり「敗訴」したのは、イソ弁いわゆる居候弁護士ですが、教育委員殿が名を連ねていたのも事実。教育しなければならないのは、わが事務所員では?
スポンサーサイト
|