りんごの晩生、「ふじ」の収穫が始まりました。りんごの場合は早生、中生、晩生と均等に収穫されるわけではなく、食味が高く日持ちもよくて、暮れのギフトシーズンに近い晩生のそれも「ふじ」と言う品種に栽培が集中します。

福島市郊外のりんご処、蜜の入りも上々です。果樹は栽培技術のさることながら、立地や環境にも品質が左右されます。先週郡山の米の産地で時術指導会がありました、と言っても概要説明程度ですが。ここは、農協などの勧めで「りんご」を植え付けたところ、品質が上がらず具体的に言うときれいな表面の色が出ず、思うような価格で売れずにりんごの木を切る農家が相次いで元の水田地帯に戻ったそうです。

鈴なりのりんごを収穫してトラックで運びます、自宅作業場には簡単な選果設備もあります。しかし、立地だけでもちろんいい果物が出来るわけではありません。 たゆまぬ土づくりと管理技術、果実への受光をよくするために、葉を整理します。もちろん植物の光合成には葉が必要なのでとりすぎると逆効果になります。

口コミで永年かけて広がった顧客層が、原発事故によるいわゆる風評被害で激減しました。福島第1原発事故現場からここまで約80㎞。最近でもセシウム137がアメリカ東海岸で検出されたという報道、丹精込めて栽培してもとんでもない逆風に産地の試練は続きます。
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