「ふざけるな東電」久しぶりにこのフレーズです。 昨日は東京のさる大手百貨店に行ってきました、日本人なた誰でも知っている超有名百貨店です。たまたま福島県から来た果実のキャンペーンクルーが福島県産「ふじ」の販促をしていました。震災前に永年野菜を取り扱っていただいた売り場ですが「福島産売れないんですよね」と言う回答。 永年の関係で「言う方もつらい」という、絞りだすような声でしたが。「食べればおいしんですけど売れないことには」と言う声には何も言えません。出店コストが半端でなくかかるデパ地下では収益効率、販売効率が全てです。
それもこれも、放射線の飛散とそのあとの杜撰な廃炉工程と隠蔽ともとられかねないような情報管理をしてきた、「東京電力株式会社」のせいですよ。もっとも「東電」にしてみれば、国の監督と方針に従っただけ、と言う事かもしれません。

東京はともかく、地場の消費は確保しようと地元スーパーの販売促進イベントがありました。初冬の冷たい雨の落ちる中生産者もおそろいのジャンパーで安心・安全のアピールに余念がありません。
かつてはこのようなイベントはいわば余興、消費者サービスの一環でしたが原発事故以降はまさに死活問題、作る方も・売る方も・食べる方も、生活の根源的なこととして「真摯」に取り組んでいます。
もっとも「真摯」と言う表現も、昨今東電が賠償請求の度「真摯に対応したい」を乱発するのでその信憑性がが問われますが。

このイベントの余興として呼ばれたのが「山木屋太鼓」。ここの郊外伊達郡川俣町山木屋地区の郷土芸能です、川俣町の山木屋地区も全地区避難地域。先の県知事選挙の際に個々の町議会議員が、ここで行われいる除染作業について、「東京発山木屋経由東京行き」の除染費用と表現していましたが、避難区域の除染は国の直轄事業です。

日々の無念をぶつけるように、小雨の中敲いていた太鼓が印象的です。この地域の避難者が、一時帰宅の時に今後いつ戻れるかわからない心境の中で「焼身自殺」に及んだ地区です。裁判の結果は東電に賠償金の支払いが命じられました、しかしその記者会見に子供の姿はなく、複雑な形が影を落としています。 福島のため日本のためと言いながら、いろいろ思惑が交錯する現実は、地元の人間にしかわからない複雑な事情もあるのですが。
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