11月初旬の福島にしては暖かい朝。しかし、日中もさほど気温は上がらず、晩秋の気候です。今の季節は晴天の方が気温が低く澄んだ冷気に満たされます。

福島駅西口の「欅」も真っ青な空を背に新幹線の乗降客を出迎えます。

その北側に目を転じても、やはり青空を背に建つホテルが西陽を受けています。秋の長閑な風景ですが今日は携帯に電話が何本か、鹿児島の川内原発の再稼働を地元が容認した件でコメントを求められました。
国の要望に応えて地元で判断したことについて「特にコメントはありません」と言うと、「以外」と言う反応。福島こそ反対しないと、と言う声がしきり。これだけ痛い目にあうと、もちろん原発を薦めるわけにはいきませんが、他人の価値観をむげに無視するわけにもいきませんので「ご自分たちの責任で」と言うしかありません。 万事無責任かつ傲慢な東電の対応にも怒り心頭なのですが、「我こそが正義」とづかづかとやって来ては言いたいことを言い散らかして帰っていく「反原発団体構成員」にも、少々へきへきしているところがあって「ただの売名?」と言いたくなるようなことにも遭遇します。

干し柿の加工も昨年から少しはじまりましたが、まだまだ多くの制約があります。ですから、加工もされず、軽トラックに乱雑に積み込まれた「生柿」を目にすると本当に胸が痛みます。
「損害賠償」というのはの償いの一部で、生きる糧や生産の喜び、感謝やおいしさと言う換金不可能なことを奪われた福島の悲しさはちょっと例えるすべがありません。「原発反対」と言う画一的な文言では表現できないことがあります、何か正確に表現できないもどかしさがあるわけですが。
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