福島県知事選挙が終わりました。「選挙運動」も盛り上がらず、当日の投票所も閑散としていて、よく出入りする期日前投票の会場になっているビルでは、出口調査の新聞記者だけが目立つ逆転現象でした。

投票率も上がらず、各党相乗りの副知事経験者が「昇格」と言う結果にいろいろな評論が出ています。「福島県民は急な変化を求めなかった」とか「与野党相乗りで選択肢がなかった」などと言われます。
変化を求めなかった、と言うのも妙な言い方で、変化の先のイメージを明確にいえる候補がいなかったということでしょう。逆に言えば原発事故後の非常事態が続いていて、将来のビジョンと言うよりも、加害者国・東電との交渉人人選で「慣れた役人上がり」ということになったのでしょうか。

いたるところで除染中、目先の交渉事が多すぎます。将来的な県民の健康管理を訴えた第2位の熊坂候補は行政経験のある医師ですが、かえって弁護士の方が現在の福島の現状に即していたのかもしれません。 正直熊坂さんはもう少し内堀さんに肉薄するかと思ったのですが、福島市出身とは言え永年岩手で医師や政治活動をしていたことが、パラシュート候補とみられたのかもしれません。
実際震災後突然福島にやって来て、「私にはこのような経験がある」「長年このような活動をしていた」と、自己満足や売名さては物品販売にまでいそしんでいた、自称知識人・研究者・文化人・事業家等々を見てきたので、県外の医師と言う肩書に違和感があったのかもしれません。
今度に知事選挙で県民は明確な意思表示をしなかったのではないかといられますが、良くも悪くも「強烈な意思表示」であったと私は見ます。
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