今月二度目の台風が通り過ぎました。秋の例大祭を待って、その夜通り過ぎたもの。気が利くという、かそれにしても迷惑と言うか。

台風一過の秋空に季節の果実が揺れています。正直雨よりも心配したのが「強風」でしたが、大きな被害も見当たらず、なんとかやり過ごせたようです。

もっとも、「大量に落果した」という事がなかっただけで、果実同士や枝が当たって傷がつくとか、台風を見通して早く収穫したために糖度が足りないとか、「全く関係ない」と言い切れないところがまた厳しいところです。

これは平核無柿「ひらたねなしかき」と呼びます。庄内柿、おけさ柿と各地方によって呼び名が違いますが、脱渋(アルコールなどで渋みを抜くこと)処理で生でも食べられることから各地で栽培されます。
むろん福島では「あんぽ柿」の主要原料ですが、原子力災害により今年も加工制限が掛かりました。 核利用の原子力発電の事故で「核が無い」と書く農産品種が大打撃を受けるという逸話は、全く「洒落」にもなりません。 将来出荷を再開しても、「マーケットが残っているか」と農家の苦悩は尽きません。日常的に多量に食べるものではない、いわば「嗜好品」。今後の再開、販売対策が肝要です。
もっとも当の東電は、台風に伴う大雨の影響とで汲み上げ井戸の放射線濃度が過去最高と、それどころではない様子。ただ海洋への流出はない模様との発表、そんなことはないだろうと思いつつ、そちらも「ご安全に」。
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