数日前にお伺いした農家さんで,柘榴(ざくろ)の木を見つけました。

割れて、「赤い種が露わ」になっているところまでは行きませんが、秋の陽を受けて赤い色が良く目立ちます。「ざくろ」は秋だったのかと思います。 5日付けの日経新聞の最後のページ、文化欄に久野和洋画伯のザクロの絵が載っていました。全国的に10月上旬を代表する木の実であることを実感しました。
こちらは地方紙福島民友の1面、県知事選の特集記事でリードが「県産品不安根強く」。先の消費者庁「原発事故にともなう風評被害の意識調査」で、「福島県産品の購入をためらう」が半年前の調査より4.3ポイント増えて約2割に達したとこのと。 知事候補者は口をそろえて風評被害払拭に「秘策」あり、と言っています。しかし、いわゆる「風評被害」の前線に居る当方の立場としては、県外マーケットで言えば、2割など度と言う数字は実感からは程遠く逆に8割か、高齢者など2割程度の支持層がいて、後の需要は「安ければどこでも」層が支えている感じでしょうか。
知事候補者は「風評被害対策に秘策あり」と言っていますが、そう言わざるを得ないのが候補者の立場で、何につけ「秘策」が「秘策」であったためしがありません。 過去の隠蔽や失敗の検証、信頼のおける第3者機関による実情の公開と客観的な今後の見通し、過失に対する懲罰と再発防止。このような事粛々と「世代単位」はともかく「10年単位」を視野で行っていかないと、とても収まるものではありません。

仮設にも秋風が、そして木枯らしが吹けば4度目の冬。望郷の念と帰還後の生活の困難、入り乱れてすごす秋の風景です。
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