秋めいて来ました。仮設住宅の土手も秋の草花です。この仮設住宅は開発中の土地区画がたまたま空いていて急きょ土盛りして建てたもの。この土手の反対側はイオンの大規模なショッピングモールです。

避難者の園芸愛好家が、というより農地から離れた農民が何もなかった土手に草花を植えていたのでしょう。こんもりと茂った土手に3年半と言う月日を感じます。
幾何学的なプレハブの列に、このような癒しの空間を作り出したのは、「知恵」か「意地」か。 3.11から3年半、政府は避難者をもとの土地に戻したいのでしょうし、避難者もプレハブの土手を緑に彩るくらいなので帰還したいのはやまやまですが、仕事は、インフラは、健康被害は、と考えると、飛んで帰るとはとても言えないようです。

稲穂も頭を垂れてきました、あと半月ほどで稲刈りも始まるでしょうか。もちろん最盛期は来月ですが。「いわゆる風評被害」によって、豊作を喜ぶ気分には到底なれません。コメになるまで八十八の手が掛かるとされてている稲作も、田植え前のカリ散布から収穫後の全袋検査まで余計な仕事の連続で、その心労たるや「生きた心地がしないと農家は口をそろえます。
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