安倍改造内閣の発足です。アベノミクス効果を地方まで浸透させるとか、経産相は福島の経済復興を優先するとか各自抱負や方針を発表していますが、ぜひともその方針で何とかして欲しいものです。

地方経済がなかなか上昇気流に乗らない、特に原発事故の福島の経済再建を図ると小渕アンパンマン大臣が第一声で述べたようで、裏を返せばそれだけ福島の現状は厳しいと言えます。
初秋の福島は桃から梨へ「幸水」の収穫が最盛期で、週末から「豊水」の収穫でしょうか。黄緑かかった幸水から褐色の豊水へ、写真は収穫を待つ豊水です。「こうすい」と「ほうすい」おとで聴くと紛らわしいので、豊水を「ゆたか」と呼ぶ習慣があります。
果樹農家は、収穫時期が限られるのでその時の天候次第「1発勝負」のところがあります、ですからよほどの大規模農家でない限り「コメ」「野菜」も組み合わせた複合経営になります。

花屋の店先ではありません、農家の軒先「お盆」に間に合わなかった花か、秋彼岸用の花が先に咲いたのか、仏花用の花がバケツに差してありました。

このあたりも、野菜より風評被害の少ない花を作る傾向にあります。もっとも、花とて無限の需要があるわけではなし、盆・彼岸の需要期を外すと農家の軒先を彩ることになります。トラクターで土に混込まれるよりはましか。
今回の改造で退任した森少子化担当相、消費者担当も兼ねた立場から「風評被害」対策の遅れを反省していました。原発事故に関する消費行動等の低迷を「風評被害」と表現していいのかどうかは別として、消費者に正しい知識を伝える専門員の養成遅れのを指摘していましたが、(海外を含む)消費者が脳裏に刷り込まれた「放射能情報不信」が簡単に取り除けるかどうか。 喜んで食べていたはずの農産物の代わりに作った花が軒先を彩る。「いわゆる風評被害」の先行きを案じています。
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