八朔とは旧暦で8月1日のこと、今年は新暦で8月25日でした。 集落の小さな祠「稲荷神社」の縁日になります。現在この社のお祭りは春の初午と「八朔一日」、調べると八朔とは旧暦の8月1日とあり、さらに1日と付ける風習はよくわかりません。地域によっていろいろ呼び方や解釈に差異があるのでしょう。

緑豊かなというより、押し寄せる樹木に押しつぶされそうな祠にも幕を張り前日周囲の草を刈り、氏子が交代で詰めます。 専業農家はほぼ皆無で、サラリーマンの有給休暇、自営業者のやりくりで何とか「祭り」の形態をとどめています。
新暦で8月後半から9月の彼岸前に当たるのだそうで、稲作の作柄に重要な時期。この時期になるともう収穫を待つころなので台風などに見舞われないよう、神に祈る心境だったのかもしれません。

福島北部の伊達地方、その名のごとく「伊達家発祥の地」。文化もむしろ宮城県に近くこの地方の祝い唄は「さんさ時雨」。しかしどういう訳か、盆歌は伊達氏のライバル相馬氏の相馬民謡になります。「道の小草にも米が生るよ」とやたら景気のよう囃子ですが、米が生るのが目出度いのか目出度くないのかよくわからない昨今。
昨年の今頃、福島原発のがれき撤去にともなって飛散したと思われるセシウムによるコメの汚染。発覚したのが約10ヶ月後で、いまだに原因究明には至らず、調査も長期化するとの報道。 セシウムなどはやたら存在するものではなく、事故当初のものか、がれき撤去時の飛散か、それともその他の要因なのかが確定できないというもののようですが、科学的根拠として特定できないとは言うものの、いわゆる風評被害に拍車をかけていることは事実で、狂言回ししが明確だった「美味しんぼ」などよりも深刻な事態であることは確かです。
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