旧盆の休み明けから数日経つと、さすがに仕事のペースが戻ってきます。農業生産の現場は、盆も正月もなく、正月はともかく盆については店舗も飲食も通常通り、いや通常より繁忙している期間なので、もともと「休む」と言うことができません。

青果市場は、3日間しっかり休市です。青果市場は(魚類や花卉も一緒ですが)公設市場、中央市場は農水省、地方市場は都道府県の許認可の下に置かれるので、行政の方針に逆らえません。行政も労働者保護の大前提があるので定休日は確保になければならず、何とも需給とのミスマッチが起こります。
広島では短時間の豪雨による土砂災害があり、「何年も住んでいるのに」と言うのは安心材料にはならないようで時間帯もあって大惨事になりました。東北南部は、猛暑、雨、低温と目まぐるしい夏ですがおかげさまでも豊作型、西日本の気象災害によって野菜が高値になるという、震災のあった23年のような構図です。
もっとも風評被害は相変わらず深刻で、福島産の差別化戦略は打ち出しにくい状況に変わりはありません。TOKIOのCMも東京では盛んに流れますが、「かえって勘ぐられる」というのが都内青果業者の見立て、「そんなことより水止めろよ」と言われて終わります。

桃も最終盤が近づき「川中島白桃」へ。梨の話題も聞かれます、また例年のペースで生産流通が動いています。しかし、大きく狂った歯車は容易に戻りません。
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