梅雨は明けませんが、雨の合間に強烈な日差しと暑さが来ます。
こういう天候は、この時期の桃や野菜には悪くないのでそれはそれで有り難いのですが。照る一方や雨ばかりだと困るのが日本の農業です。
桃畑の間にある仮設住宅、3.11後に空いている土地に急所建てたので、商業施設の周辺の塩漬けになっていた再開発地域や工場の撤退跡地、畑の中の遊休地と立地は様々です。
これまで仮設の滞在日数が長引くとは、当時施設する側も考えなかったのでしょうが。 入居者は、多くが原子力災害の避難者、そして津波による被災者ごく1部に地震の家屋倒壊等。ほとんどが太平洋沿岸からの避難者です。

元気づけようと地元の高校美術部が描いた仮設の壁のペイントも、「海」をモチーフにしていますが、なにやら帰還のめどが立つようで立たず、福島盆地3度目の夏ともなると、何やら物悲しくも見えてきます。もちろん高校生には何の非もないのですが。

そして、歯の抜けるように仮設の空き室も目立つようになりました。帰還をあきらめて家屋を購入したのか、借上げアパートにでも移るのか、避難によって地域コミニティが失われ、避難先でも事情によってバラバラになって来る様は、過渡期の仕方がないこととはいえ、見る方も複雑な心境になります。
仮設から出て行く人を祝福し、一つ大きなため息をついて、わが身の行く先と思う残された住民は、まだ不自由な仮設の生活が待っています。
スポンサーサイト
|