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夏祭りと農業
梅雨空の下「天満宮」の夏祭りでした。
ここの宮司は昔馴染み。通称天神様で、ここの子供は受験に失敗できないという宿命にあります。宮司は東京からの入り婿、その長男も禰宜(ねぎ)として神職についています。

かつてこの夏祭りは新暦7月25日と決まっていたのですが、いつも間にか祝日開催になっていました。以前はこの地域でも1・2を争う盛大な夏祭りでしたが、いつの間にか縮小の一途をたどっています。少子高齢化のおり「稚児行列」など望むべくもありません。
旧盆近くには、自治体や商工会主導の「夏祭り」花火や流し踊りがあって、宗教行事の方の祭礼は、昨今分が悪いようです。

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有機農業で「稲作」の話をするとき、この祭りを一つの目途にしています。普通5月中に田植えを終えますが、有機肥料の場合は生育が極端に遅れます。慣れない農家は気をもみ、生育を取り戻そうと化学肥料を追肥したがります。田舎の常で近所の農家も「お前の家の田んぼ様子が変だ」と、盛んに言い出します。
有機肥料の分解が進み、根から養分として吸収できる状態になるまで、ひたすら我慢するしかないのですが、そこは神ならぬ人、他人からいわれると一層我慢できなくなります。笑い話もあって、引退したはずのご隠居が心配のあまり、息子の目を盗んで化学肥料をまくこともあるようです。

有機由来の養分が吸収され始めても、化学肥料の窒素のようにイネの葉が濃い緑にはなかなかなりません。イネを見慣れてくると濃い緑の方が植物生理上は異様な濃さなのですが、化学肥料に慣らされるとこれが正常に見えるようです。

さて、化学肥料と有機栽培の勢力が逆転するのが例年このお祭りの時期、「まずは天神様のお祭りまで我慢」これが、この地方の農家指導の決め台詞です。

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大体この地方の「コシヒカリ」の出穂(読んで字のごとし「穂を出す時期」)が、おおよそ8月16.17日。それを応援するために穂肥、実肥えと言われる追肥をします。有機肥料は化学肥料のような即効性がないので、早めの散布が必要です。その時期の決め方もこの祭りが基準になりました。

イネ特にコシヒカリの場合、肥料が多いと茎が伸びすぎて倒れる原因になります。イネが倒れるとコメの品質が悪くなり稲刈りなどの作業も大変です。この時期の追肥は倒れる心配はそうないものの、窒素過多だとイネの大敵「いもち病」発生リスクが高くなるので、細心の注意が必要です。

何年か前までは、公的な指導機関も「いもち病は人災です」とばかり、殺菌剤の多回散布を勧めたのですが、今時そんなコメはだれも買いません(とは言え、外食産業等価格重視の購入先もまだいますが)。

価格競争など自分の首を絞めるようなもの、安心で美味しいコメの生産がますます重要になってきます。

神事と稲作の関係を書こうと思ったのですが、また何れ書きます。日本の人口より各宗教団体が発表する信者数の方が多いという不思議な宗教大国に日本です、祭りは神様、葬祭は仏様、暮れになるとクリスマスで明けると神社仏閣で初詣で。何とも節操のない民族ですが、ガザ地区で戦闘を繰り返す好戦的な宗教の信者よりも、なんとも緩い宗教観がやはり日本人には合います。
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