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青果市場の黄昏
ローソンの新浪会長がサントリーの社長になるニュース。サントリーと言えば洋酒というのは大昔の話、お茶の伊右衛門に缶コーヒーのBOSS、ペプシコーラの日本法人がサントリーの傘下に入ったのは知っていましたが、最近CMでよく見るフランスの国民的飲料「オランジーナ」もサントリーであったという話には驚きました。洋酒屋時代から変わらないのは「西のサントリー東の資生堂」と言われた宣伝上手か。

それにしても食品メーカーたるサントリーが流通出身の新浪さんを社長に持ってくるあたり、やはり売ってナンボの世界か。サントリーの主なリテールは自販機とコンビニでしょうが、それにしてもローソンとは。
サントリーの創業者は「やってみなはれ」の鳥居信治郎氏、やはり伝説の創業者本田宗一朗氏などが聞いたら「作ったことのねえのが社長かよ」とか言いそうです。まずは時代です。

さてさて本題、その時代にのれない業種・業態。
「青果市場」という存在は、誰でもあることは知っていて、社会の教科書にも登場するのですが、実態はよく知られていません。

DSC_2079.jpg

先日、フードシステムを研究している研究者を案内して青果市場へ行きました。行くたびに雰囲気が暗くなっていま。研究者の持参した取扱い金額の推移表を見ると、如実に実態がわかります。右肩上がりならぬ右高下がり。そんなと言葉はないのですが、うなぎ登りならぬ「うなぎ下り」。

現行の青果流通システムの中で、はないと困る機能なのですが、それにしても衰退ぶりは目を覆うばかりです。
暮れ・正月になると、止市だ初荷だと普段やってもいない「セリ」をして見せて、季節の話題として、存在感をアピールして見せていますが、アマゾンやらの制御された物流機能を見ると、どうしたものかと思ってしまいます。
「何とかの台所」と称して、お約束のようにその時期取り上げてきたメディアもメディアという気がしますが。

DSC_2077.jpg

もっとも働いている人たちには知り合いも多く、以前組んだコンソシーアムでもお世話になりました。当時から前途に暗いものは共通認識として感じてはいたのですが、やはり公設市場(説明すると長くなるので割愛しますが)の性質上、半官半民のような状態で思い切った変革が図れなかったのでしょう。

保護するのがいけないのではなく、保護の仕方を間違えた。日本農業の問題点がここでも現れていました。
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