峠は峠でも国道13号線、いわゆる出羽道の栗子越えではなく今回は国道115号線の中村街道、相馬民謡に「伊達と相馬の境の桜」と唄われたあたり。 中村とは相馬市の中心部、以前から不思議に思っていたのですが自治体名の「相馬」とは地名ではなく治めていた殿様の名前。相馬藩小藩なりとは言えど、江戸期に国替えがなかった稀有の存在、その辺が理由なのかもしれません。

相馬野馬追は来月、この地方の梅雨明けの目安です。例年より早い梅雨入りでした、エルニーニョによる冷夏が心配される今年、順調な梅雨明けが期待されます。多少過ごしにくくとも、節電が気になろうとも、カッっと照る太陽がやはり健全七つです。
さて、この地域意外な活況です。現在復興支援道路が建設中、急ピッチでトンネル掘削や橋梁建設が行われています。急峻な山岳地帯ではないといっても山間部、文字通り山あり谷ありで、道路1本通すにしても大がかりな土木工事になります。

もともと、東北は北に向かう幹線はあっても、東西の道路が不足していて、同じ県内でもアクセスに不自由していました。福島・相馬間の道路拡充も長年の懸案でしたが、ここにきて「復興支援道路」としてかなりの予算が付いた模様です。
もっとも、中通り地方以西の除染で出た廃棄物を、建設予定の中間貯蔵施設に運ぶための重要道路、要はこれも原発事故のしりぬぐい。永年道路建設を要望してもどうにもならなかった新線建設の裏にはいろいろな事情があるようです。 もっとも、津波と原発で大打撃を被った相双地区の復旧には欠かせない道路でもありますが。
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