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有機米の水田 2
さて、画期的な装置の話ですが、その前に「有機米の風評被害」の話題。昨日、ある組織(経済団体)の総会があり、来賓の佐藤福島県知事の祝辞。例年、副知事なり出納長の代理出席なのですが今回は自ら御出まし、態度は明らかにしていませんが今秋の知事選、「出馬」と見ましたが、そのことは置きます。
知事も風評被害について、いくらトップセールスで頑張っても東電の事故意現場で何か起き、ニュースが流れると「水泡に帰す」の繰り返と述べました。
知事も、一般論としてここまで言うのですが「有機米」の生産者はもっと深刻です。コメに関わらず有機食材の愛好者は安全安心に敏感、それらを含めた品質に「応分の対価を払う」用意のある人たち。したがって、逆に言うと風評のある福島産を最も避ける人たちです。

ここで、出てくるのが「科学的なデータを示して風評被害の払しょくを図る」と言うお決まりのフレーズなのですが、大体事故当時の総理が、周囲の勧告を無視し視察と称して事故現場に乗り込んだので、対応が遅れて事故を拡大させたという指摘。次の首相は事故から半年程度で「収束宣言」を出したものの、基準値超えの農産物が出現相次ぎ、除染の方針も決められない体たらく。当時野党だった自民党は「収束などほど遠いのに収束宣言」と非難しました。
ところが、政権交代のあと、昨年の東京オリンピック誘致では「事故現場はコントロールされている」と言い切りました。が、汚染水は漏れ続けてさらにALPSは正常に作動せず、でイチかバチかの凍土壁と、話が一向に前に進みません。

ここで、国の安全基準を満たす科学的データと言われても、農作物のデータの信憑性と言うより、まず事故処理とは原子力政策に関する信憑性の問題になってきます。

DSC_1942_01.jpg

「ちゃんと測っている分他産地よりまし」、などと言うネガティブキャンペーンをする訳にも行かず、本当に途方に暮れる福島の有機出荷者です。

そこで、いろいろな企業や組織・団体が「画期的」「福島を救う」と言うふれこみでやってきます。
おコメの話、当事者の一生懸命さはよく伝わったので、あまり技術を特定できないようなあいまいな話になりますが、おコメが獲れる要素は、穂を付ける茎がいくつあるか(有効分けつ)・穂の数(粒数)・穂の中のコメの一粒の重さ(粒重)・そして面積の中で茎の束(株数)が幾つあるか。乱暴に言うと、これらの乗数でしかコメの収獲量は量れません。

技術や機材を持ち込む方や紹介をするコーディネーターに、その技術のどこがそれらの要素にアプローチをして結果が出るのか。一生懸命に聞くのですが「エビデンス」と称して4,5年前の水田の写真と比較データとして品種の平均収量(農水省版)。
いくら肩入れしたくともちょっと無理です。こちらの方面でも農業の夜明けは遠いか。

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