美味しんぼの「放射能と鼻血」の話も、ASKAの覚せい剤、タイのクーデターのなど次々起こる新たなニュースに押されて一時の勢いがなくなりました。そのことに胸をなでおろす人や少々残念な人、立場や思惑によって様々だと思います。

人も住めないような言われ方をした福島も、このところ活発な土地取引もあるそうで、リーマンショック辺りから鳴りを潜めていた建売分譲もこのところ盛んに行われるようになりました。

子供たちもいたって元気で、「マスクをしろ」とかと言う指導もなくなっているようで、元気に登下校放課後も自転車などで思い切り遊んでいるようです。3.11から3年のNHK特番で、「子供を外で遊ばせたくない、保養に出したいが近所の目が気になる」という、お母さん方のサークルが紹介され、番組宛のツイッターで「保養など聞いたことも、話題になったこともない」と言う情報が寄せられました。 おそらく双方真実で、うつ病になるほど心配な親もいるが全く気にしない親もいる、どちらが正しいか専門家の意見は分かれ、真実がわかるのは相当先・・・と言うことです。

美味しんぼで話題になった福島大の荒木田准教授とは、私も一緒に初期の除染実証試験などをしましたが、もちろん除染と称する大がかりな地域清掃で放射能が事故前の水準まで低減化するなどと言うことはありませんが、効果が皆無と言うこともありません。除染事業者も、除去した芝の張替のそのまた根付かなかった芝の管理まで一応事業者責任として行っています。現行の出来る範囲では、そこそこ仕事はしているということは確かなようです。
放射能の被害を、鼻血の問題に矮小化することは許せませんし、東電の数土会長なる外部から招へいされた取締役会長が、賠償・廃炉費用調達のため地域外に電気の販路を広げるなどと、日経新聞で打ち上げていましたが、発電・売電など従来のビジネスモデルで調達できるほどの収入とと「桁がいくつか違う」ことを承知の上で、政治的な意図を持ってのことだと思います。 魑魅魍魎が跋扈するような、全く不可思議な世界の上で、膨大な情報と勝手な思惑に流させそうになっても、案外福島はしっかり生きているのかもしれません。
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