毎回、この花はどうのその木はこうのと薀蓄らしきものをたれてはいますが、決して花木の専門家ではなく「名前も定かでない草木」も多くあります、というよりその方が多いのですが。

植えたものでなくとも、たまたま育った木もそれとはなしに存在感を示しているものもあります。この生垣の家主に聞くと「せっかく育ったので、切るのは忍びないのでそのままにしていた」とここと。 個人の価値観と言うか、思い入れもそれぞれなので「美観」はともかく気に入っていれば良しと言う世界でしょう。

もっとも「美観」について、お前に言われる筋合いはない、と言うことにもなるのでしょうが。桜が散ってハナミズキに季節が移ると晩秋から初夏、季節は駆け足で移ります。
先週末に富岡製糸場が世界遺産へ、と言うニュースがありました。鎖国を解いて明治新政府が発足したものの、西欧列強は産業革命を経て工業化社会が定着していました。 軍事力を整えようにも、まず「先立つもの」がない日本にとって外貨を稼げる「新産業」の育成は急務で、その役割を養蚕業を土台として蚕糸、絹織物と今でいう6次化を進めて、曲がりなりにも明治中・後期には列強の端くれに加わったのですが。 官営八幡製鉄もありましたが、どだい付け焼刃のような重工業では国際競争に勝ち目はなく、輸出商品としての絹糸や絹製品の隆盛は世界恐慌まで続くのですがその記念碑たる富岡製糸場の世界遺産は「富士山」「屋久島」「平泉」などと違った意味で注目されます。 もっとも、その産業拡大の裏では「女工の過重労働」や、司馬遼太郎の「坂の上の雲」で表現された軍拡「意外に弱かった清国」「かなり幸運が重なり勝利した日露戦争」「棚からぼた餅のような第1次大戦勝利」をへて第2次大戦への突入と結構な歴史ばかりではないのですが、このあたりも含めて、あの時代を検証したいものです。
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