果樹園の花々に気を取られているうちに、すっかり街や住宅地の様子も変わっていました。満開だった桜から今はハナミズキ、そしてケヤキの新芽。

街路樹と言えば、柳・銀杏・プラタナス、だったのですが、福島ではいつの間にか「ハナミズキ」が幅を利かせるようになりました。欅(けやき)も福島の県の木なのですが、街路樹の欅と言えば仙台のイメージが強くなります。

何はともあれ、街に緑があるのは良いことで、まして福島は放射能、汚染のイメージがついて回るので。クリーン・グリーン・クリア・フレッシュ等々のイメージ戦略が必要になります。
放射能災害をうけて、再生可能エネルギー略して「再エネ」という、バイオマスや地熱発電、ソーラーや風力などのエレルギー供給に向けての研究産業拠点として「福島」を文字通り「再生」しようとする構想が進行中ですが、早くも政府はベースロード電源として「原子力発電復活」を基本政策にしたので、またここで再エネの影が薄くなりました。 産業総合研究所の当該技術の研究所が郡山に設置される矢先で、産業技術を包括して研究する産総研はまだしも、再エネに賭けてきた福島県は「梯子を外された」形で、それでも汚染水などの目先の杜撰な管理について「クレーム」をつけることで、なんとなく存在かをを示そうとしているところが、なんともいじましく見えてしまいます。

ハナミズキというのは北米原産の花木で、日本が米国に贈った桜の返礼で日本に贈られたのが定着の発端のようです。桜の散った後を彩るのも何かの因縁でしょうか、ハナミズキと言うと台湾出身の一青窈の歌唱曲としても知られているので台湾からの移入か、と言うのは単なるイメージによる思い過ごしでした。 その台湾も原発建設反対で揺れていて、ハナミズキの開花に合わせるように「オバマがやって来てTPPが纏まらず、寿司食って帰った」と言うこともありました。

実はオバマ大統領が銀座に行った23日は私も東京で会合の予定でした。ところがさらに急遽伯母が亡くなり23日が通夜、申し訳なくもキャンセルをお願いして次なる予定は来月13日、GWが入ってスケジュール調整もも延びてしまいがちです。5月13日頃は田植えも佳境、街路樹の浅緑もずいぶん濃さを増していることでしょう。
伯母の告別式は24日でした、精進揚の席では「これなければ昨日は銀座で大統領と鉢合わせ」と、冗談を言いましたが、88歳で逝った冗談好きの伯母も笑って聞いていたのではないかと思います。70年に亘って老舗の菓子店の暖簾を守ってきた伯母でした。 季節の移り変わりや人の生死に関係なく、巨大なパワーバランスによって生活や仕事そして価値観や倫理観も変わってきます。立ち位置を見失わないようにだけ心がけたいと思っています。
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