週末から寒い日が続きましたが、モモは順調に開花を迎えています。昨年の今頃、桃の花に雪が降るという前代未聞の「椿事」がありましたが、雪に遭った桃・梨などは無事に育ちました。

平地の桜は終えました、今は会津盆地が盛りとのこと。ここから虚空蔵尊の柳津、亀ヶ城の猪苗代と周辺部に広がります。 今、福島の果樹は受粉や摘花、忙しい日々が続きます。5月初旬までは遅霜の心配もあります。 もともと福島県北部の果樹地帯は、長野の様に旧経済連(農協の販売・購買などの経済事業体)主導というよりも、農家が自ら販路を確保して収益構造を作ってきた産地。残ったものをJA出荷というスタイルが、3年前の放射能災害から個人顧客が離れることによって成り立ちにくくなりました。

永年の顧客は自分の分は購入するものの、贈答や業務利用を避けることにより売り上げは激減「自分の商品に値段をつける」ことができなくなり、JA通しての市場出荷で需給によって価格が決まる、何の変哲もない青果流通の構図に陥りました。
となれば、永年培った栽培技術も顧客獲得の営業活動も水泡に帰してしまいます。
と、今日の日経を見れば4メガバンクが東電再建に向けて「無担保融資復活」とのこと。廃炉や除染に国の資金も入ることから収支の下振れリスクが遠のいたとこ見解によるものだそうですが。どう見ても「盗人に追い銭」ならぬ「東電に追い銭」、首都圏の生活、産業を担うエネルギーの供給会社を盗人とは何事という声もあるでしょうが、事情はどうあれ放射性物質の拡散は紛れもない不法行為。企業体として存続したいのであれば不法行為の責にも責任を取ってもらわなくてはなりません。
事故現場の汲みあげ井戸から基準値以上の放射性物質が検出された件で、担当役員が漁協関係に説明を行った映像がニュースで報道されましたが、画面で見る限り言葉は丁寧ながら(いわゆる慇懃無礼)どうも上から目線、事故加害者になっても、地域独占企業の垢は3年やそこらでは落ちないようです。
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