通称「もも栗3年柿8年」と言いますが、生り始めるまでが3年で経済価値を生む量まも出収穫量が増えるのにさらにもう少し年月が必要です。
成木に接いだりして、収穫までの年月を短縮しようとしますが、根の老化は防ぎようがないため若木を植える作業は避けようがありません。

何年か先の収穫を目指して植えたであろう桃の木、果樹も若木のうちは畑にスペースがあります。そこに持ち込まれた除染で出た放射性廃棄物。多分仮置き場か仮埋設までのつなぎで一時置いただけでしょうが、やはり農家としては切ない光景でしょう。
風評被害の程度については、各自様々に言われています。もう国際的に被災地FUKUSHIMAが浸透した以上半永久的に食糧供給基地としては機能しない、或いはモニタリングで例外的にしか放射性物質が検出されない以上風評被害は克服しつつある。両極端でいえばこのような処でしょうか。

仕入れる方は、別に福島でなくとも山梨でも茨城でも桃は桃と割り切れますが、永年かけて桃を生産・販売してきた方はかけがえのない生産基盤であり経済基盤、コストの回収や収入の確保まで文字通り「命がけ」の話になってきます。
原発事故から3年、事故当初「命がけ」で高線量をかいくぐり、暴走する原子炉を制御しようとした発電所員は取りざたされていますが、そこから80㎞も離れて、原発になど何の恩恵もなかった地域でのとんなとばっちりに突然降りかかった災難は、正直言ってこのあと何年災いが続くかわかりません。
東電社長の「最後のお一人まで」保障賠償を続けると言っていますが、すでに悪徳弁護士を立てて約束反古、賠償ルールは勝手に変える。原子炉ならぬ賠償担当の暴走も始まっています、メディアはかわいそうな被災地域の報道は飽きたと見えて隣国の客船転覆の話題で、かわいそうな被災者家族の「憤怒」の報道に余念がありません。
スポンサーサイト
テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
|