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春爛漫の福島から 2
朝から花火が上がりました。「運動会にしては平日だし」と考えていると、近隣の神社の春の例大祭とのこと。農村部につき、穫り入れの秋のお祭りが盛大な土地柄で、春のお祭りはさほど盛大にしないのが普通なのですが、ここの神社は別のようです。

鳥居い8

先日花を見た神社なので、「花火まで上げる春のお祭りに興味を惹かれ」昼下がりに行ってみました。全国的に名を馳せる「花見山」とも違い、交通渋滞もなく駐車スペースもあり、難なく着くと山門に露店まで出ているお祭りぶり。節でもない花火まで上げる熱の入れようが分ろうというもの。

DSC_露店

福島の秋の例大祭「福島稲荷神社祭礼」は、交通規制の上神社周囲に露店が並び、いかにもプロの露天商でアイドル物など商品も値が張り華やかなのですが、ここはいかにも地元の皆さんが、という風情。お面や綿あめなど定番商品で、刺身に缶ビールなど露天商というより半分は桜を楽しんでいる様子です、いかにも地域ボランティア出店。

その中でちょっと変わった露店(?)もありました。胸が締め付けられそうでした。

DSC_ざる

竹細工が並ぶ露店、値段は2500~3500円。思えば春の神社境内の市は、このような竹細工、農具、苗などの露店が並ぶものでした。それらは、良くも悪くも農協や昨今はホームセンターに換わられ、商品もプラスチック成型品、ほうき・熊手などの竹製品は中国産。

安くて便利なものがいつでも手に入るにこの時代に、昭和にタイムスリップをしたような錯覚に陥ります。丈夫な竹かご干し物をするとき使う竹ざる、買い求めると月日と屋号を入れて何年も使い込み、それに見合う堅牢度がありました。
作る手間を考えると、先ほどの値段も高いものではありませんが、同容量の中国製なら1/3かもっと安いか。
しかし、今もってこのようなことを続けている人がいることは、やはり感動です。商売ではなく伝承工芸。

DSC_1611.jpg

先日も書いた東電のビジネス感覚、目先のコストありきで何十万人の避難者を生み何百万人の営業損害を与えて、「最後のおひとり様まで責任を持って賠償を」と言いつつ社員からまで裁判をおこされる始末。この上1000年に一度の天災に耐えた福島第2原発は「是非とも再稼働したい」との見解。しかし、懸念は天災ではなく人災もあり、被災者に誠意の欠く態度と汚染水処理に人為的なミスを連発する杜撰さ。

竹駒山車

午後はお神輿や山車も出ました。今どきの子供も「喜んで」かどうかは疑わしいものの、親と一緒に山車を引いていました。大手ハウジングメーカーが開発した新興団地の側面もあるこの地域でも、このような風習があることも意外でした。その午後に流れたニュースは、ビットコインの会社倒産。十分予期できたことですが、マネーゲームの正体がまたあらわになりました。

目先の儲け話に狂騒するエリート、竹を切り割きながら竹かごを編みそれを売る人、桜を愛で小さなお祭りを楽しむ人々。山車を曳く子供たちにはどのような未来を用意するのがいいのか、いろいろと考えさせられる春爛漫です。
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テーマ:うつくしま・福島 - ジャンル:地域情報

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