今週になって、ようやく気温が上がりました。 震災、放射能、雪害と「負の蓄積」を取り払うように動き出そうとしています。
しかし、「もう1つ士気が上がらぬ」と言う感も拭えませんが。 風評被害という「がんばっぺ」では対処しきれない負のベースがあるので、前向きな対応にも斑(まだら)が出てしまいます。

この春の福島のキャッチコピーか?「福が満開福の島」ちょっとダサくもあり景気よくもあるノボリ、ポスター、垂れ幕があちこちで見受けられます。今月は月初めに行ったきり東京には行っていないのですが、都内の主要駅にも在るのではないでしょうか。もっとも、多くに自治体の媒体が押し寄せるので霞んでしまうことは否めませんが。

西からの桜の便りがありますが、こちらは半月先。しかし、花屋の店先もずいぶんカラフルになりました。私鉄駅の軒先にある花屋でも登下校の高校生が足を止めるようになりました。スーパーにはフラワーショップが入り、宴会・祭事用の花は別業態に細分化され、郊外型のホームセンターでも種・球根から鉢植えまで並ぶ時代に街角の花屋さんを見つけるのも大変です。

ささやかに華やいだムードも、前述の通り風評被害を初めとする原子力事故の影響が大きく影を落としています。競争原理による「適者生存」「経済効率化」を全面的に否定するわけではありませんが、それらはフェアな競争があってのこと。 端からハンデがある、福島の食品関連産業等に「福が満開」とはなかなか行きません。県内あちこちに相談窓口とありますが「窓際部屋」とは行ったことのある人の話、真偽は定かではありません。もっとも相談を受けるほうも内幸町との板ばさみ、「鬱」にならない方が不思議でしょう。

山林の所有者が雪どけを待って雪害の現地調査。やはり雪害よりも深刻なのが椎茸用原木の販売不調、かつては薪炭用でしたが戦後は椎茸用に活用。遠く大分県国東半島にまで運んで、彼の地の特産「どんこ」の原料木になりました。20年30年かけて適正な太さまで生長します。ですから前回の販売が2~30年前、東電賠償窓口の言う「原発事故の前年の実績をもとに」算出する被害金額など適応されるはずはありません。
どうも遠隔地の方は「福島県民は多額の賠償を手にして」との情報を信じておられるようですが、全面的に否定はしませんが、その辺りも斑模様、多くは碌な補償も無くただ明日への不安におびえつつ暮らしているのが実態。 実情は何れまた書きましょう。
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